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【お風呂好き必見】今こそできる、温泉地の未来を救おう。

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2020-05-08

みなさんこんにちは、学生ライターのぐみです。

おうちにいる時間が長くなった最近はいかがお過ごしでしょうか。

最近の私はまとまった時間を手にすることができた反面、友人に会う回数がぐっと減ってしまって寂しいです。

それでも最近はzoomなどを通してビデオチャットが出来るようになり、ありがたいことに先日迎えた誕生日も友達にお祝いしてもらいました。その時も言及されたのですが、温泉サークルに所属していることもあり、すっかり友人の中で私=お風呂の人という等式が出来てしまったようです。(笑)

 

いくら温泉が好きでも、自粛ムードが広がる今は気軽に外出しづらい印象です。特にお年寄りが多く使われる銭湯では知らず知らずのうちにウイルスを移してしまうおそれもあります。仕方がないとはいえさみしいものです。

大学に入ってからは最低でも月に2回、多い時は1日に3、4回も温泉に入っていたので感覚がおかしいといえばそれまでですが、私は温泉はもちろん温泉地で働いている人々とお話することが好きです。最近は外国人の観光客も増えて言語や文化面での配慮が必要だったり、そもそも日本人同士でもトラブルがあったりと観光に携わることはなかなか大変なお仕事でしょう。

毎日毎日色々なお客様と接して、一筋縄ではいかないことも多いはずです。それでも、自分たちの温泉に誇りを持ち、自分たちの宝物として語ってくれる彼らの姿にいつしか惹かれるようになりました。

 

旅行あるあるで早めにお風呂に入り、浴衣に着替えた後部屋でゆったりと過ごす時間がありますよね。そしてふと時計に目をやってもまだ19時くらいを指していることに驚きつつも、まだ時間があることや今だけは世間の喧騒から離れられていることに安堵しながら大きく伸びをする。

私はこのひと時も旅行の醍醐味だと思っています。よく考えてみれば私たちがこうしてのんびりしている間に旅館の方は大急ぎで料理や部屋の支度をしているのですよね。いつもありがとうございます。

 

溢れるようなホスピタリティ精神と、湧き出るような温かさで私たちの心身を癒してくれる温泉地の人々は日本のどこへ行っても出会えることに驚いています。日本の温泉が国内外問わず唯一無二のものとして高い評価を得ているのはこうした人々のおかげなのだと改めて実感します。

【自粛前最後に行った草津温泉です】

今は彼らはどうしているのでしょうか。

日本政府観光局による調査によると2020年3月時点での外国人観光客は4月15日時点で19万4千人でした。これは昨年度同時期の256万人から大幅に減り、30万人台を切るのは東日本大震災以来だそうです。日本人観光客も同様に増えているとはとても言い難いです。

温泉サークルの方でお世話になっている旅館も臨時休業を発表され、SNSでは時折、人通りの少ない温泉地の写真が流れています。やむを得ない状況とはいえ、観光業界もかなりのダメージを受けている現在、私たちに出来ることは何かないのでしょうか。

 

そう考えているとサークルの先輩からこんなものを紹介されました。それがこちらです。まずのぞいてみましょうか。

こちらの種プロジェクトは今は行くことのできない旅館に将来泊まりに行く意志として前もって宿泊費をサポートし、応援するものです。私が惹かれたのは「私たちには、出来ることがあります。」という冒頭のメッセージです。

旅行やサークルの合宿など楽しみにしていても残念ながらキャンセルをせざるを得ない状況でも、旅館は毎日支払いがあります。働く人々も、家族を支えています。私たちも毎日不透明で不安な日々を送っていますが、このプロジェクトはそんな毎日の一筋の光、頑張ろうというモチベーションに変わるのではないかと思いました。

 

参加施設は全国からおよそ30箇所。伊豆や草津など一度は聞いたことのある温泉地から、読者の皆さんもまだ行ったことはなかったけれど気になっていた温泉地もきっとあるでしょう。どれも写真から自然豊かで人情味あふれる温泉の魅力が伝わってきます。これらの施設から自分が気になったところを選び、一口5,000円から3年間の有効期限付きで応援することができます。

 

今まで当たり前に楽しんでいた温泉や旅館がピンチに立たされている今こそ、私たちが出来る最大の支援ではないでしょうか。学生なので大金での寄付は困難かもしれませんが、前払いをしているので将来泊まりに行く時に幾分か楽な気持ちにもなれるし、何より私たちの気持ちが少しでも助けになるのならこのプロジェクトはぜひ参加してみる価値があるのではないかと思います。

 

状況が状況だけに何とも言えませんが、きっと3年後なら今よりも何かが変わっているかもしれません。いつか来るであろう「あの時は大変だったよね」とまたいつものように温泉に肩まで浸かって語らう日々を夢見て、今も頑張っている温泉地へエールを送りたいと一人のお風呂好きとして感じました。

 

 

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ぐみ

温泉と夜景をこよなく愛する大学生です。サカナクションをよく聴いています。

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